「復活」
2023.04.09
◎ルカ24:1~12
十字架から三日目の朝早く、女弟子たちはイエスが葬られた墓に急ぎました。慣習に従って香油を塗るなどの葬りの儀式をするためです。十字架にかけられたのが金曜日でその日没から安息日に入るため、ちゃんとした葬りの儀式をできなかったので、改めて週が明けた日曜に墓に向かったのです。女弟子たちは十字架でイエスさまがお苦しみのときもそばで見ていたし、こうして墓に葬られるまでずっと見守っていました。イエスさまをとても愛していたのですね。けれども、イエスさまは前もってわたしは「三日目によみがえらなければならない」(9:22)と言っておられました。その言葉をそのまま信じていたならば葬りの儀式は不要のはずです。女性たちはイエスさまへの愛着はありましたが、みことばへの信仰という面では男の弟子たちと同じく、不信仰だったとも言えます。(パリサイ人や律法学者の方が、イエスさまの遺体がなくなったことに狼狽えて、弟子たちが盗んだという嘘の情報を流させています。皮肉なことに彼らの方が復活を理解し恐れていたのです。)女の人たちは、墓に到着すると、墓の封印が解かれ、蓋の石が転がされているのに驚きました。中を覗いて見ると、イエスさまのお体がありません。そこへ御使いが現れ、イエスさまの復活を告げます。「彼女たちはイエスのことばを思い出した」(8節)ので、復活を事実として⇒受け入れる信仰に目覚めました。しかし、男の弟子たちはその報告を受けても「たわごと」として取り合わずにいました。ペテロは直接墓に走って行き、空の墓を見ますが、ただ驚くだけで信じるには至りませんでした(12節)。「ですから、信仰は聞くことから始まります。聞くことは、キリストについてのことばを通して実現するのです」(ローマ10:17)。イエスはよみがえられた!この知らせが新約聖書の中核をなすものです。そしてキリストを死者の中からよみがえらせた神は生きておられる!その全能の神が私たちを愛し、私たちのために救いの道を用意してくださいました。それがイエスさまの十字架と復活です。そしてイエスさまはもう一度来られるときに、ご自分の御国を実現させてくださるのです。聖書はそのことの前もっての「告知」です。信じなければ神の国に入ることはできません。信仰を呼び覚ますイエスの御霊の声に聞き、信じて神の国に入りましょう。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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