ひとり子の栄光を見た
2021.12.26
◎ヨハネの福音書1:9~18
マタイとルカの福音書にはイエス・キリストの系図が載っています。イエスさまの出自がダビデ王家に連なることを示しています。ヨハネの福音書には人間の系図は出てきませ んが、イエスさまの出自が神にあることを示しています。御子イエスは、神を父と呼びましたが、人間の親子関係とはまた違います。父や母から生まれるのではなく、「この方はもとから世におられ」たのです。御父から生まれたのではありません。天地の造られる前から、御子は御父とともにおられ、この方によって万物は創造されたのです。そうして私たちもイエスにあって造られたのです。ここに系図を見るとすれば、この神にイエスによって◯◯(皆さんの名前)が生まれた、となるのではないでしょうか。その創造主なる方は、ご自分の造られた世界に来られたのに、人々はこの方を知らなかった、受け入れようとしなかったのです。知識や情報として「イエス・キリスト」という名前を知っていても、神であり主である方として受け入れることはなかったのです。そのような罪深い私たちに、ただ一方的な恵みのゆえに選ばれて、神を知るようにされたのです。信仰すら賜物であり、私たちには誇れるようなものは何ひとつありません。ヨハネは「私たちはこの方の栄光を見た。父のもとから来られたひとり子としての栄光である」と言います。どこに栄光を見たのでしょうか。栄光はどこに輝くのでしょうか。それは王宮の中ではありませんでした。貧しい家庭に、飼い葉桶のなかに、その栄光を見たのです。また、愛と義に生きた人としてのイエスさまの歩みのなかに栄光は輝いたのです。取税人や遊女や罪人たちの友となり親しく交わる方に、愛の光を見たのです。この方は恵みとまことに満ちておられました。そして恵みの上にさらに恵みをとありますが、初めにあった恵みは律法の恵みです。人が罪に陥らないようにする囲い、それが神の優しさであり恵みです。その上に律法違反を犯してしまう罪深い私たちを赦すための十字架の恵みと復活の勝利が、恵みとして与えられました。御子イエスさまは、ご自身の歩みを通して、神を説き明かしてくださいました。私たちはその栄光を見ました。御子のご降誕を喜び心からの感謝と賛美をささげます!<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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