アキラとプリスキラ
2022.08.28
◎使徒の働き18:1~3,18~28
アキラとプリスキラのお話しです。この夫妻はパウロの宣教を助けました。アキラはポントスの生まれでした。ペンテコステの出来事の時にポントス人もそこにいましたので、もしかして?と思いますが真相は分かりません。アキラは妻のプリスキラと一緒にローマに住んでいましたが、迫害を受けてコリントの町に逃れ住んでいました。そこにパウロたちがやって来たときに、夫妻はパウロを自分の家に住まわせて、コリント伝道に協力しました。そのおかげで、パウロは一年半も腰を据えて伝道することができました。パウロもアキラたちと同じ天幕職人でしたのでしばらく働きながら伝道しました。パウロにとっては心身ともに支えてくれる仲間でしたでしょう。伝道に必要なのはチームワークです。もちろん信仰をもって神を頼みとしますが、そうすると、神さまは人を与えて助けてくださるのです。コリントからシリアに向けてパウロが出発するときには、夫妻もついて行きました。短期宣教旅行ではありません。移住です。夫妻はエペソにとどまり、パウロは旅を続けました。エペソには、パウロとまた違ったタイプの伝道者アポロがやってきました。アポロはとても弁が立つ人で正確に聖書からイエスさまを証ししていました。それでもなお、足りないところがあったのか、知識の上でか人間性の上でか(ユダヤ人を論破しまくっていたようです)、アキラとプリスキラはアポロに助言してもっと正確にイエスさまのことを話して聞かせました。伝道者であろうと牧師であろうと信徒であろうと、皆変わらずに足りないところがあり、間違うこともあります。それを愛をもって指摘して励ましあうことはとても大事なことです。神さまの御名が汚されることを防ぎ、兄弟姉妹が愛し合うことを通して御名があがめられるようになります。そうして、アキラとプリスキラ夫妻は、自分の持てる力を十分に発揮して、自分らしく神さまに仕えました。パウロやアポロのように表舞台で大胆に語るような人ではありませんでしたが、パウロの伝道を物心両面で支え、アポロの信仰を正しく導き、自分のなすべきことをしたのです。私たちにもそれぞれにふさわしい役割が与えられています。自分でない誰かになる必要はありません。あなたらしく神さまに用いていただきましょう。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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