ネヘミヤの祈りと城壁再建
2023.03.26
◎ネヘミヤ2:1~8
ネヘミヤは捕囚後にペルシャ帝国で重用されたユダヤ人です。献酌官という王様の口に入るお酒を管理する仕事を任されていました。毒を仕込まれることもあることから、特別信用された者でないと就くことのできない役職です。ネヘミヤは異邦人、異教の文化の中にあっても、また高い地位にあっても、唯一の神への信仰と祈りを忘れることはありませんでした。そのような信仰深いネヘミヤのもとに神の都エルサレムの城壁が崩れ、荒れ果てたままになっているという知らせが入ります。そのことに心を痛めたネヘミヤは、食事も喉を通らないほどの悲しみで、断食して悔い改めの祈りをしました。その祈りは「私も私の父の家も罪を犯しました」とイスラエルの歴史における神様への不従順をおぼえ、民族的悔い改めの祈りとなりました。心を砕いて祈り続けていたネヘミヤは、その悲しみや痛みが顔にも出ていたようです。王様はネヘミヤの様子がいつもと違うことに気づき、何があったのかを聞いてくれました。恐れつつ王様にことの次第を打ち明けると、神さまは王の心を動かしてくださり、王はエルサレムの城壁再建事業の許可をネヘミヤに与えてくれました。その際に各地のいわば関所の通行手形みたいなものも与えてくれ、木材の調達もできるように取り計らってくれました。すべて神さまのご配剤です。しかし、エルサレムの再建を邪魔する存在もありました。サンバラテという人は再三邪魔をしてきます。そのような中でも神さまの御心だけが成り、敵は何も効果的なことはすることができず、ネヘミヤの指導によって城壁再建は成ったのです。このことのはじめにあったのは、ネヘミヤの祈 りです。ネヘミヤは神の御心と一つになっていました。エルサレムの崩壊を悲しんでいたのは神さまご自身だからです。神さまはご自身の御心と一つになっている者に力を与えてくださり、ご自身のみわざを成してくださいます。私たちはどんなことでも祈ることができます。神さまの御心にかなう祈りであるなら、それは必ず聞かれます。信仰をもって祈りましょう。また、神さまはご自身の栄光を表すために、私たちを通してみわざを行ってくださいます。ことを成功させてくださるのは、私たちの栄誉のためではなくて、私たちを通して神の栄光を表すためです。神の栄光が私たちを通して表されるようにいつも祈りましょう。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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