バビロンの死
2024.09.29
「バビロンの死」
◎黙示録18:1~24
ついにバビロンの死がやってきます。ヨハネが「バビロン」という名を用いたのは、具体性のある地域、国、勢力を指すものとしてのことでしょう。その勢力は「すべての国々の民」を巻き込み、「地の王たち」や「地の商人たち」にも影響を及ぼすものでした。すべての国々とあるからには、私たちの日常にも無関係ではありません。私たちの生活の隅々に至るまで悪の影響は及ぶものです。そして、それは世の中的には一見良いものにさえ見えるものです。巧妙な悪魔の惑わしに目を覚まして気をつけなければなりません。「地の王たち」というところからは、この世の政治システムにも悪影響が及んでいることを考えなければなりません。この国の、この世代の政治思想や政策は神の国の価値観に反するものとなっていないか、地の塩として私たちは見極めていく使命があります。そしてパウロがテモテに書き送ったように、この国の地位の高い人たちのために祈りましょう(Ⅰテモテ2:1)。「地の商人たち」というところからは、この世の経済システムにも悪影響が及んでいる ことを考えなければなりません。国を超えた世界規模の巨大企業が、新たな経済圏をつくりあげようとしています。さまざまな最新技術によって生活は便利になりました。けれども人の生み出す最新技術の中には倫理的な問題を含むものもあるでしょう。それらを見極めなければなりません。また、資本主義経済における投資というものは、本来は世の中を良くするためのものですが、人々は金銭欲から投機的な投資に傾きがちです。同じくパウロはテモテに、金銭を愛することがあらゆる悪の根であると警告しています(Ⅰテモテ 6:10)。クリスチャンになるということは世捨て人になることではありません。むしろ積極的に世と関わり、御国の価値観で世を治める使命があります。大きなこと(メガス)は良いことだと、発展のなかに毒麦を仕込むのがサタンの策略です。私たちは肉に蒔くのではなく、御霊に蒔く者として、福音の種を蒔き、人々が永遠のいのちを得られるように、その刈り取りを求めて善を行っていきましょう。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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