勝利のビジョン
2024.03.24
◎黙示録12:1-18
黙示録12章もまた挿入部分です。時系列的記述ではなく象徴的表現も多く、解釈の分かれるところです。しかし、どんな解釈であっても聖書全体のメッセージから大きく外れない限り、学びのあるものとなるでしょう。議論は活発にして良いと思いますが、解釈の違いで教会同士が仲違いするのはそれこそサタンの思惑通りとなるでしょう。そもそも人間が神の真理を100%正確に解き明かすことには限界があります。60点、80点でも赤点でなければ良いでしょう。答え合わせは、やがて主が来られた時にすべてが明らかになります。神のみこころの理解の確度は御霊の実を結んでいるかどうかによって分かるでしょう。 さて、この章にはまず「一人の女」という象 徴が出てきます。これは「(救い主なる)男の子」を産むことから「マリア」「(旧約の)イスラエル」「(新約の)教会」「イスラエルと異邦人からなる神の民、真の教会」という四つの解釈があります。それぞれに大なり小なりの解釈上の難点もありますが、大雑把に神の民、神の陣営ということで良いのではと思います。そして「赤い大きな竜(サタン)」が出てきます。この神の民とサタンとの戦いが描かれているのです。サタンは天から落とされた天使です。「星の三分の一を引き寄せて」悪霊軍団を率い、戦いを挑みますが、天使長ミカエルを筆頭とする神の軍勢に敗れます。サタンが落とされるのはいつの段階なのかも諸説あり、サタンが落とされる記述も数回出てきます。旧約にその記述もありますし、福音宣教によってサタンが落とされるのが見えたとイエスさまご自身も言っておられます(ルカ10:18)。悪魔の軍勢 はどう足掻いても神の力には打ち勝つことはできないのです。そのことは、アダムとエバの堕落後からすでに勝利の約束がありました(創世記3:15)。それでもサタンは足掻きます。そしてヘロデ大王を使ってイエスの誕生を阻止しようとしたり、イエス自身を誘惑し十字架の贖いを邪魔しようとしますが、ことごとく失敗しました。「男の子を産んだ女」もサタンに追いかけられますが、荒野で三年半の間、守られます。今は、サタンが地上の権威を支配しているように見えます。患難もあります。けれども最後には必ず神の勝利があり、イエスの再臨があり、私たちは必ず神の国を受け継ぎます。ですから、心を乱されることなくどんな患難にあったとしても信仰をもって、神の約束に信頼して、勝利の日々を歩ませていただきましょう。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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