十字架の死と復活
2023.10.22
◎Ⅰコリント15:3~11
世の中いろいろなニュースがありますが、フェイクニュースもありますので、その報道が真実かどうかの事実確認が大切となっています。新約聖書もまた、事実の証言をもとに書かれた報道だと言えます。「福音」とは「良い報せ」という意味です。今朝の箇所には、著者が聞き、また事実確認をしたことで、すべての人々に報せるべきだと示されたことが書かれています。報道はまた、誰がそれを報じているかも重要です。素人が聞きかじった噂程度のことなのか、専門家の確かな情報なのかで大きく違ってきます。このコリント人への手紙を書いたのは、パウロ(旧サウロ)であって、元々は旧約聖書や律法の専門家であり天才エリートユダヤ教徒でした。神に対する熱心さは、イエスの弟子たちを迫害したほどでした(復活のイエスに出会う前のサウロは、イエスは神の子を自称する冒涜者と思っていた)。しかし、復活のイエスに出会ったことで、イエスが預言されていたメシアであり、本当に神の御子、神ご自身である方だということに目が開かれました。旧約聖書に書かれているたくさんのことごとの無数の点と点が線で結ばれたように一気に真理を悟ったのです。モーセの時代のエジプト脱出の出来事が、罪と死からの脱出を意味し、動物のいけにえの血が罪をきよめるわけではなく、小羊イエスの血による贖いを象徴していることなど、すべてを悟り知ったのです。それからのパウロは全世界(当時は地中海周辺が全世界のように思われた)に福音を広めることに文字通り命をかけました。報道されたことが事実であるかどうかはまた歴史の証人による検証が必要です。パウロや当時の弟子たちだけでなく、多くの天才学者たちが検証してなお、信じるに値するものとして語り継がれてきたのです。初代教会は迫害を経験してきました。命の危険もありました。本当でないことに命をかけるのは馬鹿らしいことです。しかし実際多くの信徒が真理のために迫害を受け、命を落としてきたのです。神が人となってこの地に来られ、私たちを罪と死の呪いから救うために、身代わりに十字架で死なれ、墓に葬られたのです。しかし衝撃のニュースはこの先です。イエスは死からよみがえられ復活され大勢の人に目撃されたのです。復活されたことによって、イエスが神であり救い主であることが証明されました。十字架による罪の赦しが有効であることが証明されました。聖書が語るように、イエスを信じて罪を悔い改めバプテスマを受けるなら、聖霊がその人の中に住み、義に生きることができるようになります。そして死は終わりではなく、神の国の永遠の命が与えられるのです。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
Comments