堅く立ち主のわざに励む
2021.04.04
◎Ⅰコリント15:57.58
「堅く立ち」とは何の上に立つのか。それは主イエスがよみがえられたという事実の上に堅く立つのです。その朝、マリヤたちが墓に行くと、そこにイエスさまのからだはなく、空の墓がありました。御使いはその空の墓を見よと指し示しました。墓の中には普通「死」という動かしようのない事実があります。しかし空の墓には「死」がありません。「死は勝利に吞み込まれた」(Ⅰコリ15:54)のです。人々は死について、あまりにも無頓着で曖昧な考えしか持っていません。死んだら霊魂となって“あの世”に行き、残してきた家族を見守るだとか、根拠のない空想を頼りにしています。しかし、聖書にははっきりと「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(ヘブル9:27)「信じてバプテスマを受ける者は、救われます。しかし、信じない者は罪に定められます」(マルコ16:16)と書いてあります。信じない者は滅びるしかないというのが動かしようのない事実です。しかし、信じる者は救われるのです。その根拠がイエス・キリストの復活です。イエス・キリストは私たちの罪を身代わりに背負い、十字架に死なれました。私たちに罪があるままでは神の御前に立つことができないので、私たちの罪咎を十字架において消し去ってくださったのです。それでももしイエスがよみがえらなかったのならば、イエスの十字架による贖いというのも単なる空想に過ぎないことになってしまいます(Ⅰコリ15:17-19)。「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。」(同20 節)復活には、私たちの罪が赦されたことを確証させるものであり、また、私たちも主イエスのような栄光のからだによみがえるという希望を持たせるものです。この確かな事実である主イエスの復活の上に堅く立ち、主のわざに満たされて参りましょう。(小林泰輔師)
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