恐れないで、ただ信じなさい
2021.08.29
◎ルカの福音書8:40~56
今日の箇所は二人の女性の人生に起きた奇跡の物語です。二人に共通していたのは「12 年」という期間です。一人目の人は、12 年間、長血と言われる病に苦しんだ女性でした。辛く苦しい12 年を暗いトンネルの中を進むようなものだったでしょう。病気を治すために医者を渡り歩いて財産も使い果たし、力も気力も使い果たしたところでイエスさまにお会いしました。イエスさまの衣の房に触れるだけでも癒していただけると期待して、最後の一雫のような信仰を振り絞って、手を伸ばしました。すると、たちどころに癒されたのです。この女性の物語を通して、神さまは私たちの不信仰を責められます。しかし、責めながら励まされるのです。勇ましく大胆な信仰でなくても、イエスさまの衣にそっと触れるようなことでよい、手を伸ばしてわたしに祈りなさいと励ましてくださるのです。二人目は12 歳の女の子でした。会堂管理人ヤイロの娘でしたが、この女の子は病気か何かで死にかけていました。家族に愛され、家族にも喜びと希望をもたらした、光り輝く12 年間でしたが、今その光が潰えようとしていたのです。長血を患っていた女性と関わっている間に、家から使いがやってきて、娘が亡くなったということを告げられました。それでもイエスさまは「恐れないで、ただ信じなさい」と言われます。イエスさまを信じ、家にお連れするも、人々が泣いて悲しんでいる事実に直面し、信仰が揺らぎます。主は「泣かなくてもよい。死んだのではなく、眠っているのです」と言われ、また「子よ。起きなさい」と言われると、娘は息を吹き返しました。長血を患った女性が癒されたことを見て、さらに死人が生き返るというみわざを信じる必要があったヤイロでした。私たちはさらに、嵐を鎮め、悪霊を追い出されるイエスさまのみわざを見てなお、私の罪のためにイエスさまが十字架におかかりくださり、その贖いによりすべての罪が消え去ったことを信じ、やがてのとき、復活のイエスさまと同じ栄光のからだによみがえることを信じる必要があるのです。そんなことがありえましょうか。「恐れないで、ただ信じなさい。」<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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