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新しいぶどう酒と皮袋
2021.04.18
◎ルカ5:33~39
イエスさまはこの箇所で、新しいいのちによって、新しい生活様式に変わっていくことを語ってくださいました。この話をしてくださった背景には「祝宴」の風景があります。取税人レビが救われたその祝いの席でのことでした。豪勢な食事を楽しんでいるとパリサイ人がクレームをつけてきました。なぜ罪人と食卓をともにし、なぜ断食をしないのかと。そこでイエスさまはユーモアあふれる譬えを話されました。「披露宴で何も食べずに悲しむ人」せっかくのごちそうが、祝いの席が台無しですね。イエスさまは花婿、教会は花嫁です。花婿と一緒にいられる時は心から喜び楽しむのです。やがて花婿が取り去られる時が来るとも言われました。これは十字架の死のことです。その時にはイエスさまを十字架にかけた自分の罪を悔い改めます。「おニューの服で古着を繕う」一張羅が台無しです。私たちはイエスさまで型取りした新しい衣を着せられています(エペソ4:23-25)。救われて新しくされた者にはイエスさまの生き方が一番似合うのです。新しくされた者が、古い生き方(律法主義的自己義認や罪)に戻るなら愚かなことです。「皮袋は新しく、ワインは古い方が良い」古い皮袋は伸縮性がなく、新しいぶどう酒を入れると醗酵により皮袋を裂いてしまいます。袋もワインも台無し。新しいぶどう酒とは、イエスさまのくださるいのち、そして聖霊の満たし。それらが注がれるなら、新しい皮袋(新しい生活様式)が必要になります。心を柔らかくし御霊に聴き従うなら、私たちは香りの良いぶどう酒のように熟成されていくでしょう。それを人々に分け与えるために私たちは召されました。熟成されたキリストの良い香りを放り、世の人々をキリストのもとに導きましょう。 (小林泰輔師)
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