新世界の序曲
2023.11.19
◎黙示録4:1~11
新しい世界が始まる歌がする、そんなお話しです。3章までを振り返ると、七つの教会への手紙が出てきました。それぞれの教会は、主イエスから称賛と叱責などがあり、そして励ましの言葉がありました。当時の教会は迫害下に置かれていましたが、それでも神の助けを信じて待ち望み、信仰をもって歩みなさいというメッセージでした。4章では当時の教会のことではなく、こらから先のことを示そうというのです。その内容は著者ヨハネの語彙の限界を越えるようなところもあり、文字通りに理解できるところもあれば、表現的限界を加味しながら読むべきものがあります。ヨハネが見せられた幻は、旧約のエ ゼキエルが見たものと同じものでした。それでヨハネはエゼキエル書の表現を用いた可能性もあります。言葉で書き表せないくらいの美しさだったということです。神さまの御座があり、それは宝石や虹に例えられる美しさでした。神さまご自身も光で表され「碧玉」や「赤めのう」のように見えていたというのです。また御座の周りには24の座があり、それぞれに白い衣を着て冠を被った長老が座っていました。それは旧約を代表するイスラエル12部族と、新約を代表する12弟子を合わせた数のように思います。イスラエルとキリスト教会からなる神の民、それが天国の民ということでしょう。次に音で表現されます。御座からする声は雷のようであったというのです。雷の音は自然の厳しさや恐ろしさを感じさせるものではないでしょうか。神の怒りが表されていると思われます。神は何をどのように怒っておられるのか、神の裁きについてはこの後、七つの御霊によって明らかにされていきます。そして、四つの生き物が出てきます。これもまたヨハネの見たことのあるもので表現するには限界がありました。獅子、牛、人間の顔を持つ者、鷲、そしてそれらは六つの翼を持っていました。イザヤ書には六つの翼を持つ御使いが出てきます。そして先ほどの24人の長老がもう一度出てきます。彼らは神さまの前に倒れ伏して、冠を捨てて、主を賛美し礼拝しました。その賛美とは、主がすべてを造られたということ、そして主はもう一度この世界をご自身の御心にかなうものに再創造されるのです。新しく造り直すためには古いものは壊されなければなりません。私たちも古い罪の性質をもっていますが悔い改めて、自分の栄光(冠)を捨てて神さまの前にひれ伏し礼拝しましょう。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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