永遠の愛の約束
2022.01.16
◎エレミヤ書31:3
本日は婚約式があります。この良き日にふさわしい聖書箇所ですが、エレミヤ書31:3には、神さまとイスラエルの民との間の契約が出て参ります。結婚とは契約です。一般の契約条項にもありますように、その当事者は契約が保たれるように契約に対して誠意をもって真摯に向き合わなければなりません。神さまの契約に向き合う姿勢は、永遠の愛という言葉に表れています。人間の契約は死んだらその契約から解かれますが、神さまは永遠に私たちを愛してくださるのです。また「限りない愛」(口語訳)とも訳されますが、その愛の高さ広さ深さは限りないものです。しかし、もう一方の当事者である私たちは、この契約にたびたび違反してしまうのですが、それなのにもかかわらず主は真実の愛で誠実を尽くし続けてくださるのです。今日の箇所にはヘブライ語で二つの愛が出てきます。「アハヴァー」というのは「永遠の愛」と訳されましたが、広く、どんな人にも注がれる愛ですが、他方「へセド=真実の愛」というのは対象者にだけ注がれる狭く深い愛です。また、神さまは「アハヴァー」をもってたくさんの人の中から私を選んでくださいました。「選びの愛」とも言われます。一方的に選び、愛してくださるのです。私たちが罪を犯してもそれでも一方的に新しい契約(31:31-34)を更新されます。私たちは、愛される資格がないと思うのですが、それでも「わたしの目にはあなたは高価で尊い」と言われるのです。そして「へセド」真実の愛を尽くし続けてくださるのです。私たち人間の神への「へセド」は「朝もやの露」のようなもので、すぐに消えてしまう、簡単に裏切ってしまうものですが、神さまは決して消えることのない、裏切ることのない愛で愛してくださいます。そうして真実の愛は極みまで行って、十字架にかかって私たちの契約違反の責めを負って死に、赦しを与えて生かしてくださったのです。しかし、神さまは私たちの愛をあきらめたわけではありません。今でも私たちのことを激しく求めておられます。自分の力では真実の愛になりえないのですが、「新しい契約」にあるとおり、真理の御霊を私たちに与え、内側から変えてくださったのです。そうして私たちを、神を愛し神に愛される人生に招き入れてくださったのです。真実の愛に生きていきましょう。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
Comments