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執筆者の写真みたまキリスト教会

神の国の祝宴

2021.09.05



◎ルカの福音書9:1~17

イエスさまは弟子たちを呼び集め、そして神の力と権威を授けて、宣教に派遣しました。神の国(支配)が始まるということを宣伝布告するために遣わしたのです。その際に、持ち物は最低限にして旅に出かけるよう言われました。神の国においては、神から受けた恵みを分け合うことが当然であり、それでいて誰も欠乏することがないことを、弟子たちが身をもって体験するためだったと思います。満ち溢れるほどの恵みがありそれを分け合う。神の恵みによって生きる新しい王国での新しい生き方です。使徒たちが宣教旅行から帰ってくると、イエスさまはベツサイダにひそかに退かれましたが、それでも群衆が後について来ました。他の福音書では群衆を見て、「羊飼いのいない羊の群れのよう」であるのをあわれむ(マコ6:34)まことの羊飼いの姿がありますが、ここでは「彼らを喜んで迎え」てくださるまことの王の姿がありました。王の王である主を礼拝するために教会に集まってくる私たちを、王なる主イエスは喜んで迎えてくださり、癒しや問題の解決や信仰の成長などを求めてみもとに出る私たちの一切の必要を満たしてくださるのです。幸いな時はあっという間に過ぎ、日が暮れる頃、使徒たちは解散を命じてくださいと、イエスさまのもとに来ました。けれどもイエスさまは「あなたがたが、あの人たちに食べるものをあげなさい」と言われました。使徒たちは五つのパンと二匹の魚のほかには何も持っていません。できません。と答えましたが、それはイエスさまも承知しておられたはず。それでもあえて言われたのは、これが大事な命令であり、神の国あり方を示すものだからです。足りないものはすべて神が満たしてくださるという前提のもとに、あなたがたが受けた恵みを分かち合い、互いに互いを養い合いなさいということです。奇跡により五千人以上の人が満腹し、なお12のかごが余りました。それは誰のためのものでしょう。神の国の祝宴に与るべき人が、まだまだたくさんいます。お金も力も地位も名誉もないけれど、“パンとぶどう酒”はあります。人々に神の恵みを分け合う教会となりましょう。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>

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