香油をささげたマリア
2024.02.25
◎ヨハネ12:1~11
「何が主に喜ばれることなのかを吟味しなさい。」(エペソ人への手紙5章10節)食べ物をよく味わうときには、この料理には出汁が効いているなとか、ほんのり柑橘系の味がするなとかを考えたり感じたりすると思います。「吟味」とはそういうことではないでしょうか。神さまがどんなことに喜ぶかというのも、深く考えてみる必要があることです。マルタとマリアとラザロのきょうだいの家にやってきたイエスさまでしたが、それぞれがそれぞれの仕方でイエスさまをもてなしました。少し前にラザロは一度死んでしまったのですが、イエスさまの奇跡によりよみがえったのです。マルタは給仕をすることで、ラザロはイエスさまのそばでお話を聞くことでイエスさまへの感謝を表しました。そしてマリアはというと、とても高価なナルドの香油が入った壺を持ってきてイエスさまの御足に塗りました。そして自分の髪の毛でそれを拭いました。マリアの振る舞いを見た弟子のユダは、怒って言いました。「なんてもったいないことをするのだ。その高価な香油を売ればたくさんの貧しい人に食物を食べさせることができるというのに!」ユダの言うことももっともかもしれません。ユダはユダで、自分の正しいと思うことを考えたつもりでしょうし、それは誰の目に見ても正しいことかもしれません。けれども、イエスさまは十字架にかけられ葬られる時が近づいていましたから、マリアはそれと知らずに葬りの儀式を先取りしたのです。マリアにとってはイエスさまを一番大事に思って、一番喜んでもらえることは何かをまっすぐに考えてのことでした。人の目には無駄なこと、もったいないことに見えたかもしれません。けれども、神さまの目にはマリアの信仰の心からのさ さげものはとても喜ばしいことでした。神さまに何かをささげるということは、心をこめてすることが何よりも大事なことです。神さまは心を見ておられるからです。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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