あなたの知らないうちに
2024.12.29
「あなたの知らないうちに」
◎マルコ4:26~34
「あなたの知らないうちに」というと、多くの人は、自分の知らないところで悪いことが起きていると恐れるかもしれませんが、今日の話はその逆で、知らないうちに良いことが起きているという話です。結論は、自分の人生を完全にコントロールする必要はないということです。「種まきのたとえ」は、神の言葉を聞いたとき、人間の心がどのように反応するかについて四つの土壌にたとえています。道端に蒔かれた種はサタンによってすぐに取り去られ、岩地に蒔かれた種は浅い根しか持たないため、困難が来ると信仰がしぼんでしまいます。茨の中に蒔かれた種は芽を出しますが、世の思い煩いや富の誘惑によって成長できません。しかし、良い地に蒔かれた種はしっかりと根を張り、実を結びます。みことばを受け入れる心が大切なのです。また、へりくだって神の前に出ることが重要です。私たちは神に創造された者でありながら、自分が神より上に立ってしまう罪を持っています。それを悔い改め、神を神として仰ぐべきです。イザヤ書45:22には、「わたしを仰ぎ見て救 われよ」とあります。神を仰ぎ見ることで救いがもたらされるのです。これには、自分の力を頼ら ず、神にすべてを委ねることが求められます。さらに、神の国は「ひとりでに」成長するものです。信仰を持った者は自分の力で成長しようとせずとも、神の力によって成長していきます。神の国(神による心の統治)は目に見える形で少しずつ成長していき、私たちの信仰の歩みにも自ずと実として表れてくるものです。からし種のたとえでは、非常に小さな種が大きく成長することが示されています。神の国もまた、小さな始まりから驚くべき成長を遂げるという教えです。神は小さなものを大きくし、弱い者を強くし、貧しい者を豊かにするのです。聖書には、少年ダビデが巨人ゴリアテを倒し、若きエレミヤが大預言者となるなどの事例が多くありますが、これこそが神の方法であり、人間の誇りではなく、神の力によってこそ成し遂げられるものであることを教えています。信仰が強いか弱いかではなく、信仰はあるかないかが重要です。イエスは「信仰がない」ことを叱りました。小さな信仰でも、ありさえすれば神はそれを幾倍にもして用いて大きな働きをされます。私たちの信仰は神の力によって成長し、神の国も知らないうちに広がっていくのです。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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