「百年の計は」
2023.07.16
◎Ⅰコリント3:6~15
清和キリスト教会創立99周年おめでとうございます。このようなときに「これから先も100 周年、200周年まで、教会が栄えますように」などという祝辞が述べられることがありますが、その前に再臨が来ることをまずは切に望むものであります。けれども、主が来られるのはいつかは誰も知ることがありません。来年かもしれないし、本当に百年以上後かもしれません。ですから、長期的な展望を持つことは大事です。再臨は近いという切望とまた危機感は持ちつつも、今、地上に置かれている教会として出来ることは何かを祈らなければなりません。『百年の計は人を植うるにあり』とは、中国の思想家の言葉からくる古事成語です。一年先のためなら穀物を、十年先のためなら樹木を、そして百年先のためを考えるなら人を育てなさいということです。樹齢百千年の大樹もありますが、それらを育てられるのは神さまです。「ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です」(7節)。人は植え、水を遣ることぐらいしかできません。この教会のひとりひとりも、そして信仰共同体としての教会も、神さまによって育てられていきます。また反対のことを言えば、植えたり、水を遣ることによって神さまのお手伝いをすることはできるのです。イエスさまがもう一度来られる時、世終わり、また再臨の時については、目安が書かれています。「御国のこの福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての民族に証しされ、それから終わりが来ます」(マタイ24:14)。再臨を待ち望み、その日に備えるためには、福音を宣べ伝えることです。「宣伝」コマーシャルはありとあらゆる手段でなされますが、それならなおのこと、神の子どもたちは賢くあらゆる手段を用いて福音を宣伝することができます。教会にいる子どもたちは、身近な求道者です。また、私たちは子どもたちに、神が唯一であること、力を尽くして主を愛することを教えなければなりません。「これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい」(申命記6:7)と主が命じておられるからです。子どもに教えることを通して、大人もともに成長することができます。教会の行う信仰継承・教育や伝道は信者を増やして教会建造物を生き永らえさせるためではなく、再臨に備える道と言うことができ ます。大人は主を愛し、主とともに生きる喜びを子どもたちに語り聞かせ、神の愛に信頼する姿を見せることで宣伝することができます。全身全霊を用いていただき福音を宣べ伝えましょう。<清和キリスト教会YOUTUBEオンライン礼拝・小林泰輔牧師>
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